池江璃花子さんの報道を観て2019年にドナー登録をしていました。
今年に入ってドナー候補者になったと連絡があり、血液検査などを受けてきたので記録しておきます。
他のドナーの方に決定し、現在私のコーディネートは終了していますが、時期などは一応ぼやかしておきます。
○ショートメッセージがくる
ある日突然
「【骨髄バンクからのお知らせ】
あなたと患者さんのHLA型が一致し、ドナー候補者に選ばれました。」
という連絡が来ました。
URLが載っており、3日を目処に回答してくださいとのこと。
ドナーになる意思があるか、健康状態、家族の意向等といった内容でした。
検査や入院のために必要な日数仕事を休めるのかや、提供となった場合に万が一後遺症が残るかもしれない…等考えました。
次の日に職場で相談し、管理職や他の職員に快く送り出してもらえそうなこと、職場にドナー休暇があり、必要な日数を休めることから前向きな気持ちになってきました。
また、提供には家族の同意が必要なのですが、事実婚をしているパートナーが賛成してくれていたのも後押しになりました。
○問診票?送信
メッセージがきた2日後に、送られてきたURLから提供を希望すると送りました。家族の同意については母とパートナーに相談し、母は反対、パートナーは賛成していました。
問診票の備考欄に「事実婚で公正証書を作成しており、パートナーは医療の同意権を持っている」と記載して送りましたが、この時点では事実婚だと駄目だったりするのかな…と心配していました。
○電話がくる
問診票?を送った3日後に電話がありました。花粉症の薬を服用していたのですが、提供となれば1カ月前くらいから薬の服薬はできないが大丈夫かといった内容でした。特に問題ないと答えました。また、事実婚のパートナーの同意でも大丈夫だと分かりました。
○電話がくる
服薬についての質問の電話から1週間ちょっと経って、コーディネーターさんから10分程度の電話がありました。親が賛成していないことから、話してみてほしいという内容でした。
母と直接会い、ドナー候補者向けのハンドブックを見ながら説明して合意を得ました。また、父に電話して合意を得ました。
ハンドブックはこちらです↓
https://www.jmdp.or.jp/donation/handbook/
○メッセージ&電話くる
合意を得た次の日に電話で、合意が得られたと伝えました。確認検査(血液検査)と改めての説明をしてもらう日の日程調整の話がありました。
○メッセージでのやり取り
検査ができて私のアクセスが良い医療機関は日程がすぐには取れず、約一ヶ月後に確認検査を行うことになりました。
○説明を受ける&確認検査
14:00から説明と確認検査がありました。所要時間は1〜2時間程。コーディネーターさんと初めて会えました。本人確認書類とハンドブックを持っていきました。
一週間前後で血液検査の結果が適格、不適格、再検査のどれかでくるとのこと。交通費は負担してもらえます。
○血液検査の結果がくる
郵送で届きました。適格でした。
○コーディネート終了
血液検査の結果がきてから6週間程経って、他のドナーさんに決まったと電話がありました。
今回の件で印象深かったことは以下のことです。
·提供の方法は2種類ある(骨髄採取か末梢血幹細胞採取)。どちらかの方法だけ同意する、どちらも同意するが選べる。
·骨髄採取の入院は通常3泊4日。全身麻酔で行う。
·末梢血幹細胞採取は日本の骨髄バンクでは10年ほど前から行われている。血縁間ドナーではそれ以前から行われていた。簡単に言うと、白血球の数を増やす注射をして4、5日経ってから採取する方法。通常4泊5日から6日7日程度の入院。
·HLA(白血球の型)が一致するのは血縁関係がない場合約3万人に1人の確率。私たちが血液型(A,B,O,AB型)と呼んでいるのは赤血球の血液型を指していること。
·コーディネーターさんがとても親切に連絡をくれること。
自分と同じHLA型の患者さんがいると分かった時から、命や病気、家族との関係などを考えることが増えました。個人的には、私の他にもドナーになろうという人がいたことは、人に対して希望を持てると思った出来事でもありました。
提供が難しい期間があればそれも考慮してもらえるので、興味があれば骨髄バンクについて調べてみてください。https://www.jmdp.or.jp/